1:LGBTとは
アルファベットの意味
『L』:Lesbien(レズビアン)
レズビアンとは女性同性愛者のことを指します。
『G』:Gay(ゲイ)
ゲイとは同性愛者全般を指すこともあるが、俗には、男性同性愛者のことを指す。
『B』:Bisexual(バイセクシャル)
バイセクシャルは両性に魅力を感じる人を指す。つまり両性愛者である。
『T』:Trancegender(トランスジェンダー)
トランスジェンダーは、生まれた時の性に対して間違っているという思いがある人たちとことを指す。例えば男性として生まれたが、心は女性であり、女性と同じように男性が好きだというような感じである。逆も然りだ。
LGBT=性的少数者ではない
上記で、LGBTの言葉の意味を並べた。あなたはLGBT=性的少数者だと思っていませんか?
実はLGBTと性的少数者ではないんです。性的少数者というのはLGBTも包含する大きな括りとされています。
つまり性的少数者はLGBTだけではないということです。
分かりやすいイメージマップがあったので転載させていただきました。
(http://tokyorainbowpride.com/lgbtより転載)
上の図を見てもらえば分かるように、身体の性から枝分かれして、心の性、好きになる性という風に分かれていきます。
つまり、最低でも12通りがあるわけです。
こう見れば、僕たちだって性的少数者になりうるわけです。
誰を好きでも、心が違っても、個人の自由だと思うのです。
2:マイノリティ(少数派)とマジョリティ(多数派)
LGBTを考えるに当たって、必ずでてくるキーワードが『マイノリティ』と『マジョリティ』という言葉です。
この章のテーマにもなっていますが、『マイノリティ』とは少数派のことで、『マジョリティ』は多数派を指します。
LGBTと呼ばれる人がデモを起こして戦ったりするのは、少数派だからといって社会インフラが適用されない(法律や結婚など)というのが主な原因です。
普通=マジョリティ(多数派)という空気感
あなたは男として生まれて女性が好きですか?それは普通ですよね?
でもLGBTの人にとっても、男性として生まれて、男性が好きなのが普通なんですよ。
少数だからとか多数だからとか関係ない。その人にとってはそれが普通なんだから。
3:変わりつつある社会
昔に比べれば、LGBTが世の中に受け入れられてきましたよね?
ニュースでもハリウッド女優がバイセクシャルを公表したり、僕たちもテレビをつければマツコやカバちゃんなどを見ない日は少なくなりました。
メディアの力ってすごいなーって思うのはメディアで浸透し始めると社会の基盤そのものが変わっていくということです。
最近のニュースですが経団連もLGBTを受け入れるための施作を始めました。一企業としてそういったことに取り組んでいたところはありますが、世の中全体として動き出したというのは大きな進歩だなーと思います。
経団連は15日、企業による性的少数者(LGBT)の社員や顧客に対する差別を禁止し、LGBTに配慮した職場環境や人事制度作りを求める提言を公表した。
具体的な取り組み例として〈1〉LGBTへのハラスメントや差別禁止を社内方針として明記する〈2〉配偶者に適用される福利厚生を同性パートナーにも適用する〈3〉採用活動のエントリーシートから性別記入欄を廃止——などを挙げた。
経団連は「多様性を尊重することで、個々人の能力が最大限に発揮でき、生産性が向上する」(幹部)とみている。
経団連が3月に会員企業・団体を対象に行った調査(回答233社・団体)では、LGBTへの取り組みを何らかの形で行っているのは42・1%に上り、検討中も34・3%だった。
4:個人の自由と多様性
個人が自由に生きるというのが、最近風潮としてあるように、LGBTも受け入れられ始めています。
僕自身、自由というのは『好きなように生きること』ではないと思います。
LGBTの人たちが、『私たち、僕たちは普通だ!』と訴えているのと同じように、
あなたが思っていることややりたいこと。
秘めた気持ちや情熱を周囲の多数派の意見に合わせないということだと思うんです。
それが自由に生きるということなんだと思います。
人それぞれ、伝えたいこと、やりたいことは違って、それがいいはずなんです。
それを押し殺して生きるのは、絶対に違うと僕は思っています。